会社を設立する場合、設立登記が完了したら会社の印鑑カードを発行してもらい、会社実印の印鑑証明書を取得して設立後の様々な手続に利用すると思います。
会社の代表者(代表取締役等)を交代する役員変更登記の場合も同様です。
この印鑑カードの発行なのですが、茨城県では茨城県内に本店所在地のある会社を設立した場合、県内のどの法務局でも発行を受けることができます。
例えば、水戸市に本店のある会社の印鑑カードをつくば市のつくば法務局で発行してもらう事ができます。
千葉県、栃木県なども同様です。
他方、東京都では会社の印鑑カードは、その本店を管轄する法務局でしか発行してもらう事ができません。東京都内のどの法務局でもいいという訳にはいかないという取り扱いとなっています。
例えば、千代田区に本店のある会社(東京法務局本局管轄)の印鑑カードを新宿法務局で発行してもらうという事はできません。
実は、私も東京都では会社・法人登記の管轄が複数に分かれていることは知っていたのですが(茨城県は水戸法務局が全域を管轄)、それでも東京都内に本店のある会社の印鑑カードは東京都内どの法務局でも発行を受けることができると思っていました。
聞くと、他の司法書士でもそういう方が少なくないようです。
東京都で会社を設立しようという方、印鑑カードを発行してもらう際には、二度手間にならないようにご注意いただければと思います。